詰将棋の本を買ってみた
この2冊は出版元が異なります。もともとは、どちらも日本将棋連盟から出版されていましたが、3手詰以降は浅川書房から新版としてリニューアルしています。旧版から7割以上の問題を差し替え、または修正しているそうです。
1手詰のほうは、文字通り1手で詰んでしまう問題だけ収録されているのですが、これが意外とバカにならないです。すべての問題を解いてみたのですが、不覚にも3問も間違えました。一目でわかる問題が多いですが、中には考えてようやく答えが見つかったり、うっかり間違えたり。
1手詰は、詰みの形を覚えることと、初心者の方が駒の動かし方を復習するのにいいようです。最初のほうのページに、駒の動かし方や詰将棋のルールが書かれているので、初心者の方にもわかりやすいと思います。
1手詰で詰み形を覚えたら、次は3手詰にステップアップです。3手詰とは、初手が攻め側、2手目が玉側、3手目が攻め側、の3手で詰む詰将棋です。玉を詰ます基本的な手筋のほとんどは3手一組だそうです。3手詰は、基本的な詰手筋を覚えるのにいいようです。
実際にやってみると、初手で駒を捨てて、2手目でその駒を取らせて、3手目で詰める、という問題が多いです。駒を取らせることで、玉を危険地帯にさそったり、逃げ道をふさいだりするわけです。慣れてくると、直感的に「ここに飛車を捨てたい!」と思い、やってみたら正解だったりして、楽しくなってきます。
中には、1手詰の本で似たような形を見たな、という問題もあり、詰み形が想像できることもあります。すると、初手をどう指すか考えやすかったりします。やはり、1手詰が基本となって3手一組の手筋につながるようです。
1手詰と3手詰は短時間で解けるのがいいところですが、うっかりしていると間違えるので、意外とあなどれません。この2冊の本はセットでおすすめしたいです。ちょっとあいた時間にでも、パズルのつもりで気軽に解いてみるのもいいんじゃないでしょうか。